Feb 7, 2008

餃子外交、日中は意外と協力的―フィナンシャル・タイムズ

日本のマスコミの毒入り餃子のフィーバーぶりすごいものがあるが、日中政府双方の対応は、意外なほど協力的だとフィナンシャルタイムズは述べている。毛沢東が健在で、パンダなんか送られてた頃は、日本人も中国には友好的だった。しかし、天安門事件から中国内で日本鬼子などいってある日突然日本を悪者にされたり、アジアカップサッカーで南京での試合の猛烈なブーイングに面食らい、人のいい日本人も中国に嫌悪感を抱くようにあった。中国は中国でさらに小泉総理の靖国は絶対許さんといい、湖キントウなども殻に篭ってしまっていたし、最近では、ガス田も絡んだ領土線の問題で帝国主義の列強のようにごり押しする中、両国の関係は必ずしも薔薇色とは呼び難かった。しかし、安部首相の電撃訪問、さらに元来親中の福田政権の登場は、湖キントウに春には来日しようかなどと友好的になってきている。それが毒餃子の対応っぷりに現れたのだろう。中国の衛生局の対応は異例の迅速さで、また日本側は中国の調査団を受け入れ、毒混入は日本で行なわれた可能性についてもオープンなどこれまでの関係からしたら、どうしたの?という上出来だ。

いずれにしても、環境への取組で日本の技術は必須であるし、巨大な貿易相手である。日本は中国からの食糧輸入が17%もあり、またでっかい消費地としても魅力をまだまだ感じている。何せ両国の年間貿易総額など100兆円を越えている!!この結びつきは、やっぱり魅力なんだと素直に認めるというのが、毒餃子事件に対する両国の意思が表示されたということなのだろう。この意外な協力関係が続けばガス田も問題もやがて意外と悪くないところに着地するかもと楽観性をイギリスの新聞は読み取ったようだ。

日本からしてみると、中国は急成長を続ける脅威にも映るが、協力関係が上手く行けばよきライバルとして切磋琢磨でき、アジアとして共に発展を担う伴侶ともなる。今までの日中の関係は、一度も対等ではなかった。長い歴史で見ても、大国と小国であったし、近代化してからは、先進国と途上国であった。例えば、ドイツとフランスは歴史的な葛藤も乗り越えて協力関係を築いてるというが、これは両国民の経済・生活のレベルがほぼ同等というところが大きいと思う。日本と中国は、この意味で国民の所得や生活レベルが大きく異なるし、必然的に考えることも異なるだろう。液晶テレビでDVDを鑑賞し、ハイスピードネットでpcライフを楽しみ、週末はドライブし、ハイテク家電に囲まれた日本では当たり前の生活を中国でも行なっている人の数は相当増えているようだが、国全体ではまだまだごく一部である。ほとんどの人は工場などに勤め、アパートの一室で集団生活して食うや食わずなのだ。それでは考えることに違いが出るのは当然だ。中国の経済発展の恩恵が広汎にトリクルダウンされれば、民主化が進み、日本との距離はさらに縮まってくると思う。それには、農村と都市の猛烈な格差を少なくするべく社会的なインフラ整備を進める必要がある。まあ、先の長い話になるだろうけど。

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