ウォールストリートジャーナルは、ちょっと前まで記事が有料だったような気がするが、どうやらルパート・マードック氏のニューズ・コーポレーションが買収したせいか無料化に進んでいるようだ。ところで現在の市民ケーンならぬメディア王のマードック氏は、もともと豪州出身。そしてその妻は中国生まれの中国人。妻のウェンディー・デンは、40歳近く下だ。
どうでもいいのだが、マードック氏が亡くなれば、この妻にアメリカメディアキングの権利が行くことになるわけだ。アメリカのブラックストーンのシェアも中国の国富ファンドが買い占めていることから、アメリカの資本とメディアの中枢に中国が絡むことになるのだなと今後日本にとってどう影響してくるのか考えてしまう。
そのウォールストリート紙で、ハイクラスなファッションショーで、同じようなルックスのモデルばかり使われるということに触れられていた。左の写真はカルバンクラインのショーの集合写真。見事に同じようなルックスばかり。
世界がグローバル化して多様性というのが言われても最先端のファッションショーでも以外に有色人種のモデルのキャストが少ないのは結局、デザイナーが望まないからだそうだ。なぜ有色人種ではないかというと、どうもデザイナーにしてみると、服が主役であって服以外の要素が目立つことを望まないというもっともらしい理由がつけられている。つまり、白人が標準だという見方を肯定しちゃっていることになる。アメリカの現実社会を見ると、いろんな肌と人種が街を闊歩しており、ハイファッション空間では、現実社会を反映しないことになる。
アメリカに住んでいたとき、スパニッシュ放送を見た時のことを思い出す。メキシコなどラテン国はアメリカ同等いやもっと有色人種の比率が高いのだろうが、出演者はほとんど白人だったということだ。現実にメキシコの街角で見かける人と、テレビに出てくる顔の人種のアンバランスは屈指のものがあった。だんだん一般のマスメディアはプリント媒体やテレビでは現実を反映しつつあるけど、ハイファッションはまだ欧州貴族の価値観が暗黙の内に反映されているのだろう。アメリカの大統領選では黒人や白人の女性が登場しており。ま、でもブッシュ政権はじめ保守派の台頭に抵抗する変化の政策提案は、白人男性であるエドワード氏の提起によるものが大きいようだが・・・。
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