Feb 26, 2008

日本はダルファーの平和維持活動に参加すべき

フィナンシャル・タイムズ(FT)の記事に、高村外相が、日本もスーダンの平和活動にもっと参加するべきという話をしている。イスラエル―シリア間の緊張高いゴラン高原には、ドイツ軍は1万人規模の兵士を送っているのに比べ日本は50人だという。各国が兵士を送る背景には、平和維持という建前の裏に資源獲得の真意がある。あとはシーレーンなどの輸送路の安全確保にも目的がある。日本は資源のない国にもかかわらず、その双方において人任せにしているということになる。そういう国益を守る為の兵士の派遣には戦争をする為の準備などと言って、まるで理解のできない批判をするのが日本のマスコミの基本スタンスである。スーダンのダルファーは中国に武器支援された政府軍による虐殺が行なわれたところであるが、ここでの平和貢献を日本が果たすことは、今現在、日中間でもめているガス田の外交議論で牽制する動きになると思われ、ぜひやるべきだと思うが、基本的に日本外交は、そういう戦略的な動きはとらないし、とれない。基本的に譲歩という形を外交成果にしているので、ろくな成果は期待できないのが大方の見方では。

そして、この緊張感のなさが、そこのけそこのけイージス艦が通るに現れているのではないか。米軍のレイプが頻発するのも、日本の緊張感のなさの現われと思われる。米軍のレイプはじめ事件が多いのも、基本的に弛緩した地域に、未だ紛争中のコソボやロシアに近い欧州の米軍と同じような精鋭を置くことがないのは自然の成り行き。

ところで、毎日新聞の2月18日の発信箱で、欧州では米軍によるレイプ事件はまるでないと書いていたが、実は、事件は日本ほどではないけど、結構起きているとリンクを付けて指摘したら、すぐメールで軽率でしたと返事が来て、25日に、私(読者)に指摘されたことを取り上げていた。日本駐留米軍が、在欧州と比べ物にならないほど弛緩していることや、日本政府・国民の対応が欧州に比較して具体性がないという結論に異論はない。個人のブログなら誰々さんの伝聞でもいいのだろうけど、しかもその記事を、先週、報道ステーションで、古館アナが、欧州ではこんなことは一件もないなどと言っていた。数百万人に向かっての嘘をまたも目撃した次第である。

とはいってもまあ、個人的にはどうでもいい話かもしれません。はい。

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